「TOEICで700~800点は取れたけど、900点目指したいなぁ」
「900点超えてる人ってどんな勉強してるんだろう?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
TOEICで700~800点を取ったんだけど、なかなか900点に到達できない方って多いです。900点まで上げるには、「英語力」よりも「TOEIC力」を上げなければなりません。けど、TOEIC力をどうやって上げるのかでお悩みの方も多いと思います。
そこで本記事では、
- TOEIC935点までのスコア遍歴
- 実際の勉強法
- 実際に使ってたテキスト
をご紹介します。
実体験を踏まえた勉強法を知れば、TOEIC900点も難しくありません。実践的な勉強をおさえて、900点の大台を突破しましょう。
TOEIC900までの僕のスコア遍歴
まずは、僕がどのような流れでTOEIC935点を取得したのかをご紹介します。
回数 | 日付 | 合計 | R | L |
---|---|---|---|---|
1 | 2014/4/2(IP) | 640 | 295 | 345 |
2 | 2014/7/19(IP) | 750 | 350 | 400 |
3 | 2015/1/10(IP) | 865 | 390 | 475 |
4 | 2015/7/25(IP) | 870 | 395 | 475 |
5 | 2016/1/16(IP) | 840 | 410 | 430 |
6 | 2016/1/31(公開) | 935 | 460 | 475 |
1. 640点
大学入学時に生まれて初めて受けたTOEICです。
何の対策もせずに受けました。
問題の形式すら知らなかったです(形式だけでも確認しときゃよかった…)。
2. 750点
大学でTOEICの基本的なコツとか頻出単語を習いました。
そしたら、750点が取れたって感じです。
ここが本当のスタートラインな気がします。
3. 865点
800点超えました。
前年の12月にスピーチ大会に参加してたので、そこでリスニング力が上がった気がします。
4. 800点半ばをウロウロ
伸び悩みました。
これまではあんまり対策しなくても点数が上がってたんですが、ここに来て頭打ち。
リーディングがどうしても400を超えてくれません。
このあたりから、どうすればいいかを悩み始めます。
5. 840点(★リーディングが410点)
全体スコアは伸びてないんですが、遂にリーディングが400点に乗りました!
なぜ急に上がったのか?
実は、前年の12月から通読トレーニングというものをしてました。
通読については、後ほどご紹介します。
6. 935点
通読の効果がでましたね……
半月前の⑤だと効果が出ませんでしたが、その後もみっちりやれば900点に到達しました。
TOEIC900までの勉強法3選
僕のスコア遍歴を見てもらったら分かる通り、僕も900の壁に悩まされたタイプです。みなさんもそうじゃないでしょうか?特に、リーディング400の壁が打ち破れませんでした。
そこで、そんな僕が実際に行っていた勉強法を3つご紹介します。
- 多読
- スピーチのシャドウィング
- 公式問題集Part7の通読
スコア遍歴のどの時期に行っていたかも、合わせてご説明するので、ぜひ参考になさってください。
多読する
①〜⑥を通して、多読をしていました。
多読とはひとことで言うと、自分のレベルにあった英語の本をたくさん読むことです。
多読をすることのメリットは以下の3点。
- 語彙力が増える
- 読むスピードが上がる
- 文章の型に慣れる
どんな本を読めばいいかというと、ラダーシリーズなどに代表される、単語や文章レベルを調整してあるレベル別読み物です。
公式サイトを見ると、目安としてTOEICスコアや英検のスコアの換算表が見れます。ジャンルとしては、伝記や『オズの魔法使い』などの有名物語も。
TOEICスコアの換算だと、知らない単語が多すぎて読むのが大変だと感じるかも知れません。そんなときにおすすめな「レベル別本の探し方」をご紹介します。
- 適当に本を選んでどこかの見開き1ページを開いてみる
- ザッと目を通す
- 知らない単語の数を数える
知らない単語が、以下のいずれに当てはまるかによって、ほんのレベルの検討をつけてください。
- 0個:簡単すぎる
- 1〜2個:丁度良い
- 3個以上:難しすぎる
スピーチをシャドウィングする
④〜⑤の時期に、スピーチのシャドウィングをしていました。
スピーチ動画のスクリプト(原稿)を見ながら、シャドウィングを行ってました。
これを行うことによって、リスニング力がアップします。単語の発音も確認できますし、長い文章を聴くことに慣れてきます。
動画を探すときのポイント
- YouTubeやTEDがおすすめ←数が多い
- 70%くらい聴き取れればOK←難しすぎると続かない
- 5分程度がシャドウィングしやすい←長い動画だと飽きる
▼僕が実際にシャドウィングしてた動画
シャドウィングの流れは以下のとおりです。
- 精読
- オーバーラッピング
- シャドウィング
精読
スクリプトの文章から分からないことをなくしましょう。以下の3点は必ず確認しておきましょう。スクリプトを印刷して、書き込んでおくと次のオーバーラッピングがラクです。
- 単語
- 発音
- 文の構造
知らない単語があったら、意味を書き込んで起きましょう。同時に、発音も書き込んでください。リスニングにおいて、自分で発音できない単語は聴き取れません。音声を聴いて確認しておきましょう。
また、文の構造も把握してください。文の構造というのはSVOやSVOCなどの文型のことです。それを理解した上で、シャドウィングしないと効果がでません。
オーバーラッピング
オーバーラッピングとは、スクリプトを目で確認しながら、音声を聴き、音声の真似をして発話していくことです。
オーバーラッピングする際は、精読した紙を見ながらやると効果が高まります。
以下の3点に注意しながら行ってください。
- 抑揚
- リエゾン(音の連結)
- スピード
1日3回、2週間これを続けてみましょう。音声より先にスラスラ言えるようになると思います。
シャドウィング
①②を踏まえた上でシャドウィングを行います。シャドウィングとは、スクリプトを見ないで、音声を聴き、音声のマネをして少し遅れて発話していくことです。
オーバーラッピングをしっかりやっていれば、ほとんどの文章は音声より先に発話できるはずです。
シャドウィングも1日3回2週間繰り返しましょう。TOEICのリスニングがかんたんに聴き取れるはずです。
公式問題集Part7を通読する
④〜⑥の時期に、公式問題集のPart7を通読していました。
公式問題集Part7の通読のおかげで、リーディングが400点を超えました。通読とは、特定の英文を期間を決めて繰り返し読むことです。
900点を突破できない人のほとんどが、Part7でお悩みだと思います。そこで、Part7の通読を行います。
- 失点源だったPart7を解くスピードがあがった
- Part7の文章パターンに慣れた
通読トレーニングのやり方をかんたんに説明するとこんな感じです。
- 公式問題集Part7を解く(50分くらいで)
- Part7の解き直し(時間無制限)と答え合わせ
- 精読
- 通読(4週間)
公式問題集Part7を解く(50分くらいで)
公式問題集Part7を解いてください。制限時間は本番、Part7にかけられるのと同じくらいの時間でお願いします。
使用する問題集は公式問題集をおすすめします。
専門家の方がつくった問題集も素晴らしいのですが、公式で勉強したほうが本番との差異が小さくなると思いますので、公式をおすすめします。
Part7の解き直し(時間無制限)と答え合わせ
制限時間が来たら、今度は時間無制限でといてみてください。その後、答え合わせです。こうすることによって、本当の実力を知ることができます。
精読
精読の方法は「シャドウィング」の項目で紹介したのと同じです。
通読
準備が整ったら、いよいよ通読開始です。
毎日、Part7(15題)を音読していきます。選択肢も含めます。
これを4週間続けてください。それ以上やってもあまり効果はないかと思われます。
日を追うにつれて、読むスピードも上がっていくでしょう。4週間後には30分くらいで終わるようになると思います。
***
僕が実際に通読をやってたときのスケジュールをご紹介します。参考にしてみてください。
※新形式移行前の2015年に行ったものなので、トリプルパッセージはありません。
SP=Single Passege, DP=Double Passege
- 精読スタート
- 2015/12/14 (月) SP1、2
- 2015/12/15 (火) SP3、4
- 2015/12/16 (水) DP1
- 2015/12/17 (木) SP5、6
- 2015/12/18 (金) DP2
- 2015/12/19 (土) SP7
- 2015/12/20 (日) 休み
- 2015/12/21 (月) DP3
- 2015/12/22 (火) SP8
- 2015/12/23 (水) 休み
- 2015/12/24 (木) DP4
- 2015/12/25 (金) SP9
- 精読ゴール
- 2015/12/26 (土) 休み
- 通読スタート
- 2015/12/27 (日) 1回目
- 2016/1/26(火)30回目(4週以上やってました)
- 通読ゴール
実際に使ってたテキスト紹介
僕が935点を取るまでに実際に使っていたテキストをご紹介します。
僕は一冊を何回もやり直すタイプで、大学受験用に買ったものがほとんどです。もしかしたらみなさんも使ったことがあるものがあるかもしれません。
TOEIC900までに使った単語帳
大学受験のために購入して、20周以上した気がします。
カバーしている範囲:センター試験〜難関私立・国公立2次
1語1義で掲載されているので、覚えやすいです。小さくて、持ち運びしやすいのもGOOD。
僕が935点取得するまでに使った単語帳はこれだけなのですが、TOEICに特化した単語帳でおすすめのものをご紹介しておきます。
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
TOEIC900までに使った文法書
Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服
これも大学受験のために購入したものですが、TOEICでも十分役に立っています。
見開き左側にに穴埋め選択問題があって、その正解・解説が右側に載っています。
これは文法の基本的なことを解説している文法書です。基本の5文型についてや、完了形などの時制についてくわしく書かれています。基礎に戻りたくなったときのおすすめ本です。
TOEIC900までに使った問題集
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集
TOEICを初めて受験してから、公式問題集以外は使ったことがありません。僕が900を取った時は旧形式でしたので、主に旧形式公式問題集vol. 3とvol.5を使っていました。通読を行ったのも、vol. 3でした。
ですので、高い問題集を無理に買う必要はありません。公式問題集を通読していれば、900点は取れるでしょう。
900点取得した勉強法のまとめ
今回は、「TOEIC900を受験6回で取得した僕が教える勉強法」についてご紹介しました。最後にもう一度まとめます。
【おすすめ勉強法】
- 多読
- スピーチのシャドウィング
- 公式問題集Part7の通読
【おすすめテキスト】
- 英単語ターゲット1900 5訂版
- Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服
- 公式 TOEIC Listening & Reading 問題集
ある程度英語力があっても、TOEIC力がなければ900点を超えることはできません。
今回、この記事でご紹介した3つの勉強法と3冊のテキストを使ってみてください。900点を超えることは難しく有りません。僕が実際にやってたことなので、自信をもっておすすめします。
皆さんのTOEICスコアが上がることを心から願っています。
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