「指値注文と成行注文って何?」
「どっちを選べばいいの?」
株を買うとき、この2つの違いが気になりませんか?
はじめての株取引はわからないことだらけですよね。
そこでこのページではつぎの3つについて解説します。
・はじめて株を買うときはどっち?
・指値注文、成行注文とは
・指値注文、成行注文するタイミング
これを読めば、どっちで注文したらいいのかがわかって、株取引の第一歩がスムーズに踏み出せますよ!
初心者がはじめて株を買うときはどっち?

結論からいうと、初心者がはじめて株を買うときは「指値注文」を選びましょう。
想定外の値段で買ってしまうことを防げるからです。
右も左もわからない初心者が株を買うときに、想定外の値段で買ってしまうと損失が大きくなることもあります。
「だけど、そもそも指値注文と成行注文ってなに?」
とお悩みかと思うので、ここからは指値注文と成行注文の違いを詳しく解説していきます。
指値注文と成行注文の違いは「価格を指定するかどうか」

指値注文と成行注文の違いは「注文時に価格を指定するかどうか」です。
ひとつずつ詳しく解説していきます。
「指値注文」は価格を指定して注文する

指値注文とは、株の売り買いをする際に価格を指定して注文する方法です。
「100円の指値で200株の売り注文をする」「200円の指値で500株の買い注文をする」という風に使います。
指値の買い注文は株価が指定した価格以下にならないと、注文が成立しません。
指値の売り注文の場合は株価が指定した価格以上にならないと、注文が成立しません。
たとえば、100円で指値の買い注文を出すと、株価が100円以下にならないと注文が成立しません。また、100円で指値の売り注文を出したときは、株価が100円以上にならないと注文が成立しない仕組みになっています。
「成行注文」は価格を指定せずに注文する

成行注文とは、株の売り買いをする際に価格を指定せずに注文する方法です。
「成行で400株の売り注文をする」「成行で1,000株の買い注文をする」という風に使います。
成行の買い注文は、そのとき場に出ているもっとも低い価格の売り注文に対して、即座に注文が成立します。
成行の売り注文はもっとも高い価格の買い注文に対して、即座に注文が成立します。
以下のA社の株価を例にしましょう。
現在の株価が141円で、もっとも価格の低い売り注文が142円、もっとも価格の高い買い注文が141円です。このときに成行の買い注文を出すと142円で買えます。成行の売り注文を出すと、141円で売れます。

いつ指値注文すればいい?

指値注文をするべきタイミングは「とにかく買いたい」「とにかく売りたい」という状況ではなく「安ければ買いたい」「高ければ売りたい」という状況です。
価格を指定して注文するので、意に反して高く買えたり、安く売れたりしないからです。
しかし、指値注文は取引が成立しないこともあります。株価が指定した価格になるまで、注文が成立しないからです。たとえば、上昇中の銘柄に、株価よりも非常に低い価格で指値買い注文をした場合、取引はなかなか成立しません。
いつ成行注文すればいい?

成行注文をするべきタイミングは、価格は気にせずとにかく売りたいとき、もしくは買いたいときです。
成行注文はほかの注文よりも優先して成立するからです。
成行の買い注文は、価格が上昇中の銘柄を買うときに使うといいでしょう。なるべく低い価格ですぐ欲しいときに、成行の買い注文は効果を発揮します。
成行の売り注文は、損切りしたいときにうってつけです。長く持っていても損失が膨らむだけの株は早く売りたいもの。成行の売り注文なら、場に出ているもっとも高い価格で即座に取引が成立します。
まとめ
指値注文と成行注文について解説しました。
さいごに要点をおさらいしておきます。
・はじめて株を買うときは「指値注文」がおすすめ
・「指値注文」は価格を指定して注文する
・「成行注文」は価格を指定せずに注文する
・希望価格で取引したいときは「指値注文」
・取引の成立を優先したいときは「成行注文」
はじめて株を買うときは指値注文がおすすめですが、その後は成行注文が必要な場面も出てきます。
両方の特徴を理解して、2つの注文方法を使い分けましょう。